繁殖に興味を持つ方々を最新の知見で支援

一般社団法人 日本小動物繁殖研究所 代表理事
株式会社 コジマ 常務取締役、動物病院事業本部長

 人は、オオカミやヤマネコを家畜化して、使役動物あるいは伴侶動物として犬や猫との関係を築いてきました。
 近代に入り、欧州から動物福祉の考え方を取り入れ、動物に関する法律が整備されてきました。
 「動物の愛護及び管理に関する法律」では、犬や猫を「命あるモノ」として定義し、「人と動物の共生する社会の実現を図ること」を目的に運用されています。その後、改正を繰り返し、昨今では繁殖を業とする事業者に対する規制が厳しくなりました。

 バイオアートは、歴史的な流れと法的規制に鑑み、動物愛護と動物福祉の観点から、動物の身体を考えた犬・猫の繁殖方法に取り組んでまいりました。その方法とは、「繁殖を科学の視点でとらえること」であり、これはバイオアートの創設者である筒井敏彦先生(日本獣医生命科学大学名誉教授)のポリシーです。私たちはこれを引き継ぎ、これからも広めていきたいと考えております。

 バイオアートは、犬・猫の繁殖に携わる方々、将来、繁殖に携わりたい方、ご自身の伴侶動物の繁殖に興味をもつ方々等を最新の繁殖学の知識をもって、ご支援させていただく法人です。
 これからも、バイオアートをよろしくお願い申し上げます。

2024年10月
一般社団法人 日本小動物繁殖研究所 Bio Art
所長 小椋 功

犬・猫の繁殖学・遺伝子病学に関連した知識と技術の向上をめざして

一般社団法人 日本小動物繁殖研究所 学術顧問
日本獣医生命科学大学 名誉教授
獣医学博士

 私は現在、Bio Artの学術顧問を務めさせていただいております。
 Bio Artの前所長で代表理事も務めた筒井敏彦先生(日本獣医生命科学大学名誉教授)は、日本だけにとどまらず、世界的にも著名な「犬よび猫の繁殖学の権威者」でいらっしゃいます。筒井先生は、日本繁殖生物学会および海外の小動物繁殖学会の名誉会員でもあります。
 私は、筒井先生から、犬の繁殖学に関する様々な知識と技能を授かった筒井先生の愛弟子の一人ということもあり、このBio Artにご縁をもつことができました。
 Bio Artでは、犬・猫の繁殖生理学・生殖器疾患の治療学・遺伝子病学および受胎成績の向上のための手技など、新しい知識と技術の習得をスタッフ全員が行えるように、定期的に勉強会を実施しています。さらに、Bio Artスタッフは、上記の項目に関する新しい研究と技術開発に努めております。
 犬・猫のブリーダーの皆様のみならず、一般の愛犬家・愛猫家の皆様にも役立つ情報・技術の提供、犬・猫の生殖器疾患の診断・治療、遺伝子病検査、先端的な生殖技術を用いた受胎率向上の取り組みを実施しております。
 また、Bio Artでは、犬・猫のブリーダーの方々、獣医師・愛玩動物看護師、学生および繁殖学に関心がある一般の方々の知識と技術の向上を目的として、Bio Art犬・繁殖士および猫・繁殖士の認定制度を設けており、多くの皆様の「犬・猫の繁殖学」に関するレベル・アップに貢献し、今後も努めてまいります。

2024年10月
一般社団法人 日本小動物繁殖研究所 Bio Art
学術顧問 河上 栄一